相棒はあの人! 土屋敏男さんの福島アポなしFUKKOツイート旅 

1992~2003年まで放送されていた人気テレビ番組『電波少年』のTプロデューサーこと土屋敏男さん。2019年の大型台風で被災した地域を、旅をしながらツイートで応援する【FUKKOツイート旅「#2020ここは行くべき14都県」】に参加し、アポなしで巡ってきた福島県郡山市・本宮市の話を伺いました。旅の相棒は、あの「なすび」さんです!

本記事で紹介されているスポットは、下記の「旅リスト」にまとめられており、地図や一覧で簡単に確認できます。

伝説の名コンビ(!?)が再会。

──今回なぜ、なすびさんとふたり旅で、行き先を福島にされたんですか?

今回「FUKKO ONE TEAM」の「FUKKOツイート旅」に参加するにあたり、どこへ行こうか考えた時に、なんとなく「なすび」の顔が浮かんだんです。彼は東日本大震災後に故郷である福島に戻り、県内をあちこち回っている。2年ぶりに会って、「一緒に福島を巡ってみようか」と。

久しぶりの連絡に「な、なんですか!?」とビビってました(笑)。でも、主旨を説明したら、ぜひやらせて欲しいと。2週間前に日取りだけ決めて、前日に「明日、10時に郡山駅で」とだけ伝えました。

 

──まさに『電波少年』スタイルですね。

それ以外は全くのノープラン。ガチガチに決められているよりも、そういう方が僕は好きなんです。旅はツイッターのライブ機能を使っていたんですが、まず、なすびとの再会を中継しました。アイツ、顔がiPhoneの縦長画面にちょうど入るんですよ。本当にぴったりなの。テレビが横長になってから、アイツ合わなくなったんじゃないかな(笑)。

──2人の再会に、フォロワーの反響も大きかったんじゃないですか?

なすびのフォロワーからは「逃げて!」「アイマスクだ」とかね(笑)。集合後、まずは台風被害のあった郡山中央工業団地を目指しました。駅から1時間以上かけて歩きましたが、道中でいろいろ話せて、久しぶりの緊張もほぐれてちょうどよかったですね。

アポなし旅1日目/冷たい甘酒もナポリタンも絶品

──旅先で1軒目に訪れたのが……。

「宝来屋本店」さんですね。アポなしでも、「なすびさんだ!」と、すぐに受け入れてくださって。創業100余年の老舗で、明治期より続く「こうじ製法」で、お味噌やあま酒を作られています。

ただし冬の東北なのに、冷たいのが出てきた(笑)。でもこれが旨いんですよ! このあま酒が、僕が知っているあま酒とは全く違っていて、米麹100%だから自然の米の甘みが感じられて。後で温かいあま酒もいただきましたが、こちらも最高でしたね。すぐにその場で購入して自宅に送りました。

土屋さんの写真

宝来屋さんの近くに、ラーメンの「幸楽苑」本社工場があったんですよ。ちょうどお昼時だし、なすびに社員食堂で食べられないか聞いてもらったんですが、当然ダメ(笑)。広報の方に聞いたら、徒歩10分ほどのところに「幸楽苑 金屋店」がありました。

──ちゃんとラーメンにはたどり着けたんですね。

たどり着けました! 午後は、ツイッターで募った郡山のおすすめスポットの中から、「Go Go Round This World! Books&Cafe」へ。ここは地元の人が始めた、スタイリッシュなブックカフェ。ナポリタンとオムライスが美味しいと聞いていたので、ラーメンをたらふく食った後に、ナポリタン。太麺でウインナーが入っている「王道ナポリタン」で、美味しかったです。帰り際になすびが、若いお客さんにサインと写真を求められていましたね。

土屋さんの写真

土屋さんの写真

お店を出ると16時近くになっていたので、泊まる場所を探さなきゃ、と。「やっぱり温泉でしょう」ということで、磐梯熱海へ向かうことにしました。でも、郡山からの列車が1時間に1本ほどだったので、一旦解散。「3両目のホームで合流ね」と約束したんですが、あとで行ってみたら2両編成。3両目がなかった(笑)。

──旅先での、そういうハプニングも楽しいですよね。

宿は普通に決めてもつまらないから、ツイッターで募集した候補を順番に並べて、なすびが僕にじゃんけんで勝ったら、その旅館に電話するというルールにして。そしたら全然勝たないの。いきなり4連敗(笑)。5軒目にようやく勝って電話したら「満室です」(笑)。その後も負けと満室ばかりで……。結局、11軒目の「四季彩 一力」に決まりました。

──「四季彩 一力」はトリップアドバイザーでの口コミ評価も高い人気宿です。

すごくいいところでしたよ。あまりにも豪華で美味しい夕食だったので、ツイッターには上げなかったんです(笑)。さっきまで「今晩泊まるところがないかも!」的な展開だったので、「何いいもん食ってんだよ!」って言われちゃうかと思って(笑)。

土屋さんの写真

宿のお風呂は、30度前後の「ぬる湯」が名物。「最初は冷たく感じるが、我慢していればあったかくなる」と言われたんですが、あったかくなるまで入っていられなかった(笑)。風呂とサウナを交互に入ると、ちょうどいい感じでしたね。

土屋さんの写真

アポなし旅2日目/本宮の『ニュー・シネマ・パラダイス』

──翌日は、阿武隈川が氾濫して浸水被害が甚大だった、本宮市ですね。

まず「本宮映画劇場」へ向かったんですが、残念ながらお休み。でも管理人の連絡先が書いてあったので、なすびに電話をしてもらったら、「今、お昼を食べてるから行けない。食べ終わってから、午後なら」って言われて(笑)。

それで、すぐ近くの「糀和田屋」へ。こちらの工場も、台風19号の際に冠水してしまったそうです。原料は東北産100%で、糀(こうじ)も手造りの自家製。木の樽を使った天然醸造の味噌は、直売もしています。

そして、やはりすぐ近くの「一二三食堂」で僕達もお昼を頂くことに。僕はホルモン定食で、なすびは本宮烏骨鶏の親子丼。ここは、復旧作業の人たちの胃袋を支えていたお店で、ホルモン定食が大人気だったそうです。何を食べてもハズレがない、「町の食堂」という感じで、若者から年配までお客さんまで、客層も幅広かったですね。

土屋さんの写真

──その後、再び本宮映画劇場へ行かれたんですね。

「こんな映画館の建物が、まだちゃんと残っているんだなぁ」と驚きました。まるで『ニューシネマパラダイス』の世界です。福島出身&在住のなすびも、初めて知ったぐらい。1963年に閉館したけれど、建物は残してあった。今は土日のみ、見学希望者がいたら案内している。日本中の閉館した映画館から引き取った、ポスターや映写機などが館内に置いてあり、「昭和の映画博物館」といった趣です。

もう一つ驚いたのが、ランプではなくてカーボン式の映写機がある。まだ何十回かは映写できるそうなんです。上映会は年に1~2回開催していて、次は6月か7月の予定だそうなので、行きたいなと思っています。

今回の台風で浸水し、各所から寄贈された古いフィルムも水浸しになりダメになってしまったそう。本当に貴重な映画館なので、この先もぜひ残していって欲しいですね。

土屋さんの写真

──そして旅の最後に、日本酒を買って。

「大天狗酒造」ですね。ちょうど酒造りの時期でしたが、台風で最新鋭の機械が水でやられてしまい、古いタイプの機械を使って作業をされていました。

──福島の方々の印象はどうでしたか?

どこへ行ってもとにかく「これ持って行って」と。「一二三食堂」では、お会計後に「なんか持ってけ」って。「食べたばっかりなので」と言うと、「じゃあ缶コーヒー持ってけ」。なんか持って行かせる癖がある(笑)。一方で、すぐにワーっと来ないで、最後に「ちょっと写真撮ってもいいですか?」っていう、控えめな感じも心地よかったですね。

でも、今回はなすびと二人旅にして大正解でしたね。震災以来、県内各地をこまめに巡って愛されているから、どこでも大歓迎でした。「お前の知名度、福島県内とそれ以外で、1000倍は違うよな」と言ったら、「え~、そこまでですか」と、本人は遠回しに否定していましたけどね(笑)。

土屋さんの写真

今回の土屋さんが参加した「FUKKO ONE TEAM」の【FUKKOツイート旅「#2020ここは行くべき14都県」】についての詳しい説明は以下の記事をぜひご覧ください。

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