全国を旅していた流浪の板画家、棟方志功ゆかりの宿7選

明治から昭和にかけて活躍した板画家・棟方志功。生命力に満ちあふれた力強いタッチと鮮やかな原色が構築する独特な世界観に惹かれる人は数知れず、世界的な人気を博しています。そんな棟方志功ですが、実は日本全国を旅していた流浪の画家でもあります。旅館に滞在し、宿代代わりに作品を提供していたという逸話も残っているほどです。今回は、棟方志功が滞在したことのある宿や作品を展示している宿をご紹介します。

本記事で紹介されているスポットは、下記の「旅リスト」にまとめられており、地図や一覧で簡単に確認できます。

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浅虫温泉 椿館(青森県青森市)

棟方志功が38歳の時から亡くなる前年まで、毎年のように訪れていた定宿です。館内には棟方志功の版画や油絵、詩歌などの作品が数多く展示されており、まるで美術館のよう。本来は静養目的なのに創作意欲が湧いて作品を制作し、椿館に提供していたのだとか。彼がいかにこの旅館を深く愛していたかわかります。毎週土・日曜には、夕食後に棟方志功についての講話が開催されているので、宿泊の際にはぜひ聴講してみてください。

撮影者:颯陽琉爺

撮影者:hiroshi悠久の旅人

撮影者:koro3

撮影者:ケンボ55jp

棟方志功ゆかりの宿と言うことで、館内の至るところに作品が展示されています。たまたまだったのか今年は夕食のあとに館長が棟方志功さんの作品や人柄、椿館との関わりなど、パネルを使って説明する催しが開かれました。大変勉強になり、棟方さんを知ることができました。良二 根さんの口コミ
棟方志功ゆかりの宿と言う事で行きました。館内いたる所に、棟方志功の版画が展示してあり感動しました。玄関をはじめ、ほとんどが当時のまま。情緒があってとても良かったです。棟方志功ファンになりました。miyuki1966さんの口コミ

八甲田ホテル(青森県青森市)

日本有数の豪雪地帯として知られる八甲田の森に囲まれた、洋風ログ木造建築のホテルです。館内の各所に棟方志功の版画や絵画、書などの作品が展示されています。比較的大きめな作品が多いため、見応え満点。ダイナミックな作風とクラシカルな雰囲気の内装が不思議とマッチし、ファンならずとも棟方志功ワールドに引き込まれてしまいそうです。ロビーには作品制作中の棟方志功を収めた貴重な写真も飾られています。

撮影者:Luke0518

撮影者:705

撮影者:槇智成

撮影者:槇智成

子供の頃に家族旅行で来たことがあり、その後、日本旅館の写真集で由緒あるホテルだったのだと知ったのですが、やはり古くて価値のありそうな調度品や棟方志功の版画が飾られていたり、古い良い時代の日本の建築様式が周囲の森に溶けこんでいて、大変素敵です。egashira22さんの口コミ
棟方志功の絵がロビーを中心に飾られていて、由緒あるホテルに泊まっている気分を味わえます。ホテルの方々は気さくに話しかけて下さいますし、酸ヶ湯温泉や八甲田山のロープウェイまで何度でも送り迎えして下さるので、車がなくてもアクティブに行動できます。kasahamaさんの口コミ

酸ヶ湯温泉旅館(青森県青森市)

開湯300年以上の歴史を誇る温泉保養所です。神経痛やリュウマチなど非常に効能豊かな温泉であったため、棟方志功もよく湯治に訪れていました。ここで湯治をしながら作品制作に打ち込んでいたそうです。酸ヶ湯温泉の発展に貢献し、「仙人」という相性で親しまれた山案内人・鹿内辰五郎とも親交があり、そうした縁もあって館内には棟方志功から提供された版画や書などの作品が多数展示されています。

撮影者:fabtdn

撮影者:豊田牧師

撮影者:midofad

ここの千人風呂は、温泉の風呂として、最高のものの一つです。4mの積雪、外は零下5度でも、風呂場の中、青森ヒバの浴槽の中は、快適です。夕食は、地のもの中心のもので、とても美味しいです。版画家の棟方志功ゆかりの宿で、彼の版画、肉筆画、書が、館内に展示されています。412tsさんの口コミ
「嬉しい想定外」は酸ヶ湯温泉旅館と棟方志功との関係の発見でした。ロビーを入ると正面に棟方志功の揮毫の額が掛けられており、建物の随所に木版画の小品や志功と酸ヶ湯温泉との年譜が掲示されていました。まるで棟方志功プチ展覧会のようで「想定外の喜び」でした。gongon1823さんの口コミ

お宿 山久(岐阜県高山市)

東山寺院の門前町の一角に位置する、明治大正レトロな宿です。館内の各所には、豆ランプや蓄音機などの貴重なアンティークや古美術品、棟方志功の版画作品が所狭しと飾られており、タイムスリップしたような気分になります。宿泊者は、24時間いつでも自由に観賞できますよ。

撮影者:Oyster

撮影者:Oyster

撮影者:Oyster

夕食・朝食とも食べきれない程の量。高山観光時の定宿にさせて頂いています。館内には、ガラス工芸品・棟方志功の版画などが飾られており和ませてくれます。高山市内の朝市等までも徒歩10分の近さです。GoPlaces803131さんの口コミ
家族旅行で宿泊しました。フロントの方は とても温かみのある対応をされ、料理もとても美味しくボリューム満点でした。また館内にはアンティークな時計やランプなど雰囲気最高! お風呂も綺麗でお洒落な露天風呂もあり、また是非行きたいです。とても素晴らしい宿でした。shimmy21さんの口コミ

城崎温泉 西村屋本館(兵庫県豊岡市)

志賀直哉の著書『城之崎にて』で一躍有名になった城之崎温泉郷の一角にある、風情豊かな老舗宿です。棟方志功や北大路魯山人をはじめ、各界で活躍した著名人が寄贈した書画、陶芸、民芸品などが館内各所に展示されています。とくに、展示室は美術館並の貴重な作品が収蔵されており、大変見応えがあります。

撮影者:苔庭

撮影者:Leonardo提供の写真

まずロビーに着いて感じたことは、創業150年の古さを感じさせないほど建物の手入れが行き届いていた事、スタッフの対応が丁寧で非常に良かった事でした。少ししてスタッフの方に部屋まで案内されましたが、行く先々に美術品が飾られており目を楽しませてくれました。Happiness806325さんの口コミ

全て合格点以上。廊下には棟方志功、展示室には魯山人。私が泊まった部屋は、多分小野竹喬。でも担当の中居さんは理解していなかったと思う。その日担当する部屋の絵や生け花、使われている木の材料位は説明できるよう、その日のミーティングで話した方がいいと思う。okimo2さんの口コミ

名泉鍵湯 奥津荘(岡山県鏡野町)

源泉掛け流し温泉の「鍵湯」で有名な温泉宿です。郷土の詩人・柳井通弘と親交があった棟方志功が昭和22~28年頃に度々滞在し、数々の作品を制作しています。奥津荘の2代目当主とも親交があり、奥津荘のための作品を依頼したのだとか。その作品は現在掛け軸として展示されています。その他にもロビーを中心に数々の版画作品が展示されており、宿のシンボルにもなっています。

撮影者:管理者提供の写真

撮影者:管理者提供の写真

撮影者:okkan36

吉井川の川底と同じ高さに湯船がある「鍵湯」「立湯」のほか、タイルやステンドグラスがレトロな雰囲気の「泉の湯」、間近に川のせせらぎが聴こえる「川の湯」といった2つの貸切風呂があり、滞在中に全部に入りたくなります。
今年10月中に国の登録有形文化財に登録される予定という本館の建物や、館内に飾られた棟方志功の作品など、温泉以外にも魅力がいっぱいなので、またゆっくりと癒されに訪ねたいです。Dream815007さんの口コミ
私の好きな、棟方志功の絵が飾ってあり、知らなかったのだが、この宿は、棟方志功が奥津温泉に来た折、数日間投宿されたそうだ。宿も歴史を感じさせるが、古さだけでなく、清潔感も感じた。鍵湯には入った方が良い。深いので、立ってはいる温泉だ。もう一度是非来たい宿だ。そのときは離れに泊まりたい。tantoTokyoさんの口コミ

倉敷国際ホテル(岡山県倉敷市)

無名時代からの棟方志功のパトロンであり、倉敷の名士でもある大原總一郎が創業した歴史あるホテルです。ロビーの吹き抜けには、棟方志功が大原總一郎に依頼されて制作した世界最大級の巨大木版画作品が展示されています。両者は大変親交が深く、棟方志功も何度も倉敷に訪れては大原家に作品を納めていたそうです。隣接する大原美術館にも棟方志功の専門館があり、作品が数多く収蔵されているので、ぜひ観賞してみてください。

撮影者:Oyster

撮影者:Kerokoro

撮影者:LuckymanKyoto

ロビーを見上げると、一目で棟方志功だとわかる巨大な版画が飾られている。飾るというレベルではなく、壁そのものが棟方の板画になっているようだ。ホテルを創設した大原總一郎は棟方の有力なパトロンであり、その依頼に応えて棟方が制作した。「大世界の柵・坤」はどこかピカソのゲルニカのような宇宙を描いており、あふれ出るパワーに圧倒される。Culture809595さんの口コミ
ロビーにある棟方志功の版画に圧巻。「大世界の柵・坤(こん)」副題「人類より神々へ」は、棟方志功が手掛けた作品の中最大だそうです。木版画の中では世界最大の大作と呼ばれ、実物に圧倒されます。keikot702さんの口コミ

日本全国を旅し、様々な人々と出会い親交を結んできた棟方志功。とりわけ、生まれ育った青森、疎開先の富山、親友の詩人・柳井道弘の暮らしていた岡山で多くの作品を観賞できます。パトロンの大原總一郎が彼の人柄を「自分にはない燃えるような激しい性格」と評したように、誰にも真似できない大胆で鮮やかな世界観は棟方志功自身を体現しているのかもしれません。ぜひ尋ねてみてくださいね。

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