戦後日本を支えた建築家・菊竹清訓。一度は生で目にしたい名建築7選

「菊竹清訓(きくたけきよのり)」という建築家をご存じでしょうか。昭和初期に生まれ、戦後の高度経済成長期に多くの公共建築を手掛けた、日本建築の礎を築いた巨匠です。近年、菊竹建築作品は文化的価値が見直されつつあり、保全運動が活発化しています。今回は、菊竹清訓氏が手掛けた7つの建築作品を厳選。建築探訪へご案内します。

本記事で紹介されているスポットは、下記の「旅リスト」にまとめられており、地図や一覧で簡単に確認できます。

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東京都江戸東京博物館(東京都墨田区)

江戸時代から現代にかけての歴史・文化・生活風俗を、ジオラマで解説している人気施設です。神社の地図記号のような独特の形状が目を惹きます。約62mの高さは、江戸城天守閣とほぼ同等の大きさだそう。また、混雑緩和や展示替えの利便性のため、中間の3階にあえて広場を設けています。同階にある真っ赤な筒状のエレベーターもユニークですね。機能性に重点を置いた設計は、従来の菊竹建築の中でも異色の存在です。

撮影者:masyanya300

撮影者:Mikiya T

撮影者:Mikiya T

何度もリピートしています。広い会場内を立体的に全体のコンセプトがよくまとまっていて、とても楽しい。写真も撮り放題、体験もできるコンテンツもあって、来る人を飽きさせない工夫が随所に。3Fは駅まで抜ける大きな広場が有ったり、憩いの場所としての利用度も高く、歩くのが嫌でなければデートにも家族旅行にもほんとにおすすめです。totoosamさんの口コミ
この建物は、建築家 菊竹さんの作品で、大江戸と言うと、その名前にデザインテーマが引っ張られてしまうが、ちまちまとした和風のデザインではなく、大規模な構造で、スターウォーズに出てくる戦車を想起させるデザインだと思う。 自由に構成できる空間を作って、後は、動線にしたがって、展示チームが作っていったと思うが、映画のロケセット 巨大なジオラマ、実際に近い、体験は出来ると思う。その点で、東京の前身である江戸の歴史が、簡単に分かることができる。Flyer811526さんの口コミ
常設展示の階までエレベーターとエスカレーターがありますが個人的にはエスカレーターがオススメです。途中の壁面に描かれている浮世絵(?)のような絵を見ながら移動出来ます。長いエスカレーターがちょっと怖かったですが(笑)パノラマ展示が各所にあり、見いってしまいます。up50feliceyahさんの口コミ

昭和館(東京都千代田区)

昭和10年代~30年代頃の生活風俗を伝える史料を展示。一見すると資料館には見えないモニュメントのような外観は、東大寺の正倉院をモチーフとしています。美術館や博物館のような公共建築は自然光を取り入れる設計が一般的ですが、なんとこの施設はほとんど窓がありません。これは、貴重な資料を痛めず長期間保存することを目的としているからだそうです。

撮影者:MS男爵

撮影者:onishi2015

テーマとしては戦中戦後の暮らしを知るためのいろいろな展示物や、そのほか学習にもツカエル配布資料などが豊富にあります。いつも空いていて、居心地の良いモダンな建物です。minato818さんの口コミ
両国駅を出てすぐのところにある江戸東京博物館
広い広場、長いエスカレーターを上って行くとちょっと薄暗い現代と異なった世界へと入って行きます。国際色も豊かでいろいろな言語も飛び交っています。

日本の昔の文化に触れることができ、今の自分の生活と比べられる有意義な時間を過ごすことができました。Ambassador806149さんの口コミ

東光園(鳥取県米子市)

皆生温泉街の海沿いに佇む旅館。重厚感のある個性的なデザインは出雲大社をモチーフとしており、巨大な梁で上層階を吊る鳥居の建築法も盛り込まれています。また、世界初にして世界最後となった二段ピロティー形式を採用している大変貴重な建築作品です。2017年には、登録有形文化財に認定されました。流政之氏デザインの庭園も見どころの1つ。建築ファンは、ぜひ一度は見ておくべきスポットでしょう。

撮影者:ちょた

撮影者:kayof10

本館の建物は菊竹清訓氏によるもので、建築好きな方には楽しめるものだと思います。平日料金でかなり安く泊まることができました。Companion802918さんの口コミ
菊竹清訓の有名建築と、日本庭園で有名な宿。築年数が古く、手入れが行き届ききっていないところはあるけど、やはり建築と庭、温泉は素晴らしい。当初のオリジナルの力が素晴らしかったことを感じます。takahiroi96さんの口コミ

出雲大社 出雲大社庁&神祜殿(島根県出雲市)

1963年に手掛けた出雲大社庁の舎は、出雲地方の稲掛けがモチーフ。当時の最新技術を盛り込んだコンクリート建築でありながら、不思議と出雲大社の雰囲気と調和。名だたる賞を受賞し、一躍菊竹清訓の名を世に知らしめましたが、残念ながら現存していません。1981年に手掛けた神祜殿は、出雲大社拝殿の檜皮葺屋根をモチーフとした屋根とコンクリートの外壁が特徴。現代的なのに出雲信仰らしさを感じられる点は共通しています。

撮影者:1951年生まれ

撮影者:1951年生まれ

長い間、写真など映像で見て来たせいで既視感はもちろんあったけれど、やはり本物の存在感には驚かされました。個人的には菊竹建築の傑作『出雲大社庁の舎」が見たかったのですが・・・残念なタイミングでした。Roving803862さんの口コミ
40年振りのお参りです。空気が良かった。でも、菊竹清訓の大社庁の建物が解体中でした。竣工後1年目から雨漏りで、出雲大社としては、大事な建物だから、なんとか直したいと、資金も知恵も多く使ったそうですが、先の見通しがまるで、つかなくなったため、解体することになった、という説明が現場に掲示されていました。Dream807677さんの口コミ
私は建築のデザインを仕事としている者だから、菊竹請訓さんの若い頃の参拝殿に興味をもった。香川県庁舎は丹下健三さんの設計で、戦後の乏しい時代に建てられていて、でも大事にと使われていた(今の時代に合うように設備的に改修されて) Flyer811526さんの口コミ

田部美術館(島根県松江市)

松江藩藩主・松平不昧ゆかりの茶道具や焼き物、工芸品などを中心に展示している美術館です。敷地の周囲を城下町らしいなまこ壁がぐるりと囲んでいますが、門をくぐると傾斜のある真っ赤な大屋根を持つ近代的な建物が見えてきます。この大屋根は、美術館の創設者であり、コレクションの持ち主である田部家の家業「菅谷たたら」がモチーフ。錆や腐食に強いコールテン鋼が採用されています。

撮影者:himahami

撮影者:Jeffrey F

まず美術館のお庭や建築もよいと思ったら、菊竹清訓設計というモダンな建築。展示も季節にあわせたこれぞ正統的なお茶だなあ、という洗練された展示。魯山人など有名どころから、出雲地方の布志名焼、勝軍木庵などユニークなものまですばらしい芸術品をゆっくりと楽しみました。japanart55さんの口コミ
田部美術館は松江城の近くの塩見繩手にある博物館であり、古い長屋門から入ると意外にも新しめの建物である本館があります。こちらには茶道関係の美術品が多く展示されていました。松江城を訪れる際には少し寄ってみたいところです。Go803465さんの口コミ

島根県立美術館(島根県松江市)

宍道湖畔に佇む、山陰地方最大規模の美術館です。曲線と直線、切れ目やひねりを組み合わせた屋根は、刻々と変化していく「渚」をモチーフとしているそう。見どころの1つである全面ガラス張りのロビーからは、宍道湖の景色を眺められます。宍道湖に沈む夕日で館内がオレンジ色に染まる日の入りの時間も素晴らしく、ドラマチックな光景を見るため、あえてこの時間に訪れるリピーターも多いようです。

撮影者:キャプテンぽんた

撮影者:candy579

撮影者:テイオーファン

横に伸びやかなデザインでものすごくモダンな建物です。調べてみたら有名な菊竹清訓さんの設計でした。開口部を湖側に大きくとり夕日が入るのを意識した作りになってるような気がしました。屋外は芝生が敷かれ、屋外彫刻が展示されてます。Sightsee803366さんの口コミ
外観、内部共に素敵な建物です。近くからは良く見えませんが、対岸から見ると、ユニークな屋根など建物の全容が見れます。penguin_p2pさんの口コミ
美術館の建物が独特の流線型でとてもオシャレです。1Fのロビーは入場券不要です。ここから宍道湖湖畔のエリアから夕日が美しいです。沢山の人が思い思いに写真を撮影しています。この周辺の白潟公園へ散策するのも気持ち良かったです。kepi11さんの口コミ

九州国立博物館(福岡県太宰府市)

太宰府天満宮に隣接する丘陵地にそびえ立つ、全国でも最大クラスの規模を誇る歴史博物館です。日本文化をアジアとの関係性という観点から紹介しており、国宝や重要文化財など貴重な品々が収蔵・展示されています。菊竹建築晩年の集大成と呼ぶに相応しい圧倒的な巨大建築は、曲線的なフォルムのチタン製大屋根と全面ガラス張りの外壁が特徴的です。館内に入ったら、竹編みの屋根裏にも注目してみてください。

撮影者:管理者提供の写真

撮影者:kok2

撮影者:Feel Fukuoka Japan

開催中の特別展ではなく、常設展のみ見学しました。常設展は九州の古代から近世に至る歴史の流れを主体に展示されたもののように理解しました。菊竹、久米設計共同体による巨大な建物は内部空間も広大で、ややもすると動線が長く、展示物が矮小化されそうに思えた私でした。TrailBlazer813355さんの口コミ
常設展のみ行きました。展示物は、貴重なものがあるので、一度は見るべきです。建物自体も、菊竹清訓の設計なので、建築好きにももってこいです。Cruiser805826さんの口コミ
出張の空き時間で行ってみました。建築に興味があるので菊竹建築を見に行きました。エスカレーターのアプローチは雰囲気がありました。展示スペースはかなり大きく、ひとつは展示替えのため閉鎖中でした。ダイナミックな空間でした。tm38miyaさんの口コミ

菊竹清訓氏は後進の育成にも力を入れ、第一線で活躍する建築家を多く輩出してきました。惜しまれつつも2018年に菊竹建築事務所は閉鎖されましたが、その輝かしい功績は日本建築史において刻まれたことは確かでしょう。日本が誇る菊竹建築の世界を実際に見て確かめてみてください。

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