完全な暗闇で食事を! 話題のブラインドレストランって何?

人は五感のうち8割以上の情報を視覚から取得しているだとか。では、その視覚を一切遮断して食事をしたら……そんなコンセプトのレストランが世界に広がっています。今回は、そんな各国のブラインドレストラン(欧米ではダーク・ダイニングという呼び名が一般的です)をご紹介します。ちなみにレストランの紹介記事ですが、当然ながら今回は料理の写真がありません。

Blinde Kuh(スイス・チューリッヒ)

tatj70さんの投稿写真

完全な暗闇で食事を提供するという、ブラインドレストランの元祖がこちら。実際に視覚障害者の身になって生活してみるというワークショップをきっかけに、恒久的にこうした体験をできる施設として1999年にスタートしました。レセプションエリアで注文をしたら、荷物(腕時計や携帯などすべて)をロッカーに預けて、ウェイター/ウェイトレスの肩につかまって一列で暗闇の客席へ向かいます。もちろん料理のサーブも暗闇の中。スタッフには店内が見える仕組みなの? いえ、実はその逆で、シェフも含めてスタッフは全員視覚障害者で、店内を視覚以外で把握しているため暗闇でも関係なく料理をサーブできるのだそうです。

完全な暗闇の中で食事をするという、体験のすべてがとても素晴らしいものでした。感覚は研ぎ澄まされ、とてもエキサイティングで楽しいものでした。私たちは気づくととても大きな声でおしゃべりしていました。最初の数分で暗闇に慣れてくると、テーブルの上にあるものを丁寧に触りながら、自分の周りのスペースを認識出来るようになります。スタッフはとてもプロフェッショナルで親切。食事は、この素晴らしい体験にまさに相応しい、とてもおいしいものでした。間違いなくおすすめします。

– I loved this whole experience to be in complete darkness! Your senses get much more focused, it was exciting, fun and I noticed we bacame louder! After the first minutes we got used to gently touch everything on the table and be conscious of the space. The staff is very professional and friendly. The food in the end was nothing less than this great experience, was really tasty!  I defenetly would recommend it!!!! Travellin…さんの口コミ

ここ数年で何度か訪問。まさに“体験”です。レストランは完全な暗闇です。扉を開けるとロビーエリアは明るくオーダーも可能ですが、中に入るにつれてどんどん暗くなっていき、完全に何も見えなくなります。テーブルへは、目の不自由なウェイターが連れて行ってくれます。触覚と嗅覚と聴覚だけに絞られた感覚は、どんどん敏感になっていきます。スプーンやフォーク、ナイフ、または手で探し出して、そして味覚と食感が伝えてくれる食事は、まさに官能的な体験になります。

– I’ve been to ‘Blinde Kuh’ a few times over the years. It’s THE experience. The restaurant is completely pitch black. Once you enter from the foyer, where you’re still able to see and order your food, it gets darker and darker until there is absolutely nothing to see. You are guided to your table by one of the blind waiters. Your senses are reduced to touch, smell and sound, which makes them pick up many more details. The food becomes a sensuous experience, where you search either with your spoon, fork, knife or your hands and let the smell, taste and texture inform your palate.   foodbliss…さんの口コミ

ダン ル ノワール(フランス・パリほか)

施設より提供

パリやロンドン、バルセロナ、サンクトペテルブルグ、ナイロビなど、各国に多数の支店を持つ人気のブラインドレストランがダン ル ノワール。メニューには、アラカルトと何が出てくるかわからないサプライズメニューがあり、多くの人はサプライズメニューを選ぶそうです。

何も見えない中、フォークやナイフをうまく使いながら、皿の位置も注意しながら、食材も何なのかワクワクしながら食事のスタート。玉ねぎの味と、魚の味はわかったけど、ほかはわからなかったです。柔らかいものは食べやすく、硬いものだとナイフ・フォークの操作がうまくいかず、結局私は全部フォークで食べていたと思います。途中、知らないお客様2名の相席があり、初めましての挨拶で手を触るコミュニケーションや会話で盛り上がりました。その後デザートでは思わぬサプライズ!何の味かわからない硬いものが皿にのっていて、ワイワイ。さいごまで楽しかったです。食事のあとの光は、眠りから覚めて眩しいような感覚でした。貴重な体験でしたし、目の見えないスタッフにも感心しきりでした。しゅくうさんの口コミ

ここは本当にユニークな食事体験ができます。暗闇にくじけないようオープンな気持ちで臨んでください。暗さに慣れてしまえば、何もできます。ここに来ると、本当に最高の食事、最高のサービスと、思い出に残る経験ができます。

– This is a truly unique dining experience. Please go with an open mind as the darkness can be unnerving initially. Once you get to grips with not being able to see (anything!) then you truly appreciate the great food, great service and memorable experience.Alistair Yさんの口コミ

比較するもののない体験です。こんな短い時間の暗闇でも、他の感覚が視覚を補うことを実感できます。親切なスタッフに感謝します。残念なことに私は一人だったのですが、英語を話す素敵な人達と相席になりました。次は必ず妻と一緒に来たいと思います。

– One of a kind experience! In this short time in complete darkness you already start feeling how your other senses start to compensate. Thanks for the friendly staff. I was unfortynately having dinner alone this evening, but was seated in great company who also spoke english.  I will definently take my wife also one day. mikkos525さんの口コミ

 NOX – Dine in the Dark(シンガポール)

shumshum2014さんの投稿写真

アジアにもブラインドレストランは広がっています。こちら、シンガポールのNOXは、基本12品と、小さなポーションで数多くのメニューを楽しむのが特徴。また、食事の後にラウンジで何を食べたのか答え合わせをするのも楽しみの一つとなっています。

全部で12皿の料理(前菜4種、メイン4種、デザート4種)が出されました。たくさんの料理を試すのはとても興味深く面白い体験でした。自分が何を食べたのか懸命に考えました。食事の場所のスタッフは視覚障害のある人達でしたが、とても刺激的な人たちばかりでした。

– There are a total 12 dishes (4 starters, 4 mains , 4 desserts). It was fun and interesting to try various dishes. trying to figure what it is. The hosts at the dining area are visually impaired and were a great inspiration. Tommy Wさんの口コミ

もはや日本以上に物価高(円安だと特に)のシンガポールだけにいろいろとおしゃれなお店もたくさん出来ました。ここもなかなか凝ったデザートが出てきますし食事のセレクトも非常にいいです。magonoteさんの口コミ

DID – Dine in the Dark(タイ・バンコク)

ViVa Bさんの投稿写真

現在バンコクに2店舗を展開するDID。日本人にも人気の高級ホテル、シェラトン グランデ スクンビット内にも2014年にオープンし、日本人旅行者にも予約しやすい環境です。メニューはアジアン、ウエスタン、サプライズなどが用意されており、お店のロゴの入ったエプロンを着用しての食事となります。

シャラトンのバーでハッピーアワーを楽しんでいて、スタッフに教えてもらいました。完全な暗闇で食事をします。スタッフは目の不自由な人たちで、とても楽しそうに働いていました。食事も悪くありません。スゴく美味しいというほどではないけど充分。デザートは素晴らしかった。

– I was staying in the Sheraton having Happy Hour at Bar Sur and they introduced me to this restaurant. You eat in total darkness. Sight impaired staff are very pleasant and seem to enjoy wha t they are doing. Food was good, not great but good enough. Dessert was great. Jonathon…さんの口コミ

ブラインドレストランはマイアミでも体験していて、バンコクは2度めでした。タイの素晴らしいホスピタリティのおかげで、バンコクの方が良い体験となりました。

– Bangkok was the second DID I’ve done with the first being in Miami. The Bangkok edition was even better for me because of the food and the awesome Thai service. HuggyBear…さんの口コミ

Dining In The Dark KL(マレーシア・クアラルンプール)

最後に紹介するのはクアラルンプールのブラインドレストラン。なんと、クアラルンプールの全てのレストランで、現在1位にランキングされる人気ぶり。日本人の口コミも数多く寄せられています。

ぜひ体験して欲しい未知の体験。真の暗闇の中でのおいしい食事。家族3人で行きました。料理もおいしいし、得難い体験ができて素晴らしかったです。2時間でしたが、時間の感覚がものすごくあいまいになり短く感じました。ただし、会話はすべて英語。日本語メニューはありません。そこそこ英語力が無いと辛いと思います。高校生レベルの英語力が必要です。なにせ暗闇の世界。ゼスチャーは通用しません。サプリねこさんの口コミ

まず、友人や仕事仲間と一緒に行くことをおすすめします。あまり多すぎても良くないので、4人程度がベスト。スタッフから料理についての説明はないので、仲間とこれは何の料理か、推測しながら食べるのが面白いです。人間の舌は見た目に惑わされるので、チキンとフィッシュが区別できず、仲間と議論になったりもすると思います。最後、お会計を済ませた後、本日のメニューが写真入りで渡されます。その時、ああ、これだったのか!というタネ明かしが非常に面白いです。私はイカとチキンが区別できず、上司と議論をしてしまいました。が、、、間違っていたのは私でした。。。そばがらさんの口コミ

いかがでしたか? スイスから始まったこの暗闇で食事をするというコンセプト。視覚以外の感覚を研ぎ澄まして食事をするというまったく新しい体験であり、全盲の方の生活の疑似体験や、目の不自由な方の新たな職場としても注目されています。日本にも登場するのは時間の問題ではないでしょうか?

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