4月に見ごろを迎える花の絨毯。関東の芝桜スポット
2017年のお花見は楽しめましたか? 関東地方では、ソメイヨシノの開花時期が過ぎた後に、見ごろを迎える桜があります。それが芝桜です。地面を覆い尽くすように咲き誇り、その様子はまるでピンクの絨毯。一度は見ておきたい名所から、まだ知られていない穴場まで、芝桜が咲き乱れるスポットをご紹介します。
2000年から芝桜を植え始め、芝桜の名所としていち早く知られるようになった公園です。園内南側の「芝桜の丘」に9種類、約40万株が植栽されています。ピンクや白、紫といった色とりどりの芝桜と、背後にそびえる武甲山が織りなすダイナミックな景観がこの公園の最大の魅力です。開花時期の週末などは周辺が大渋滞するので、西武鉄道や秩父鉄道を利用するのがおすすめです。
5万㎡に約25万株の芝桜が植えられていて、ほかの芝桜スポットよりもひと足早く、3月下旬から咲き始めるのが特徴です。園内の散策路を歩いて楽しむだけでなく、観覧車から一望するなど、テーマパークならではのお花見を楽しめます。通常なら最寄りの姉崎袖ケ浦ICから車で5分ほどですが、開花時期は渋滞のため30~60分近くかかることも。千葉駅発の高速バスや、平日限定で運行する袖ヶ浦駅発の臨時シャトルバスを利用するのも手です。
栃木県南東部の市貝町にある人造湖「芳那の水晶湖」に隣接した場所に2006年に誕生した公園です。ゲレンデのような傾斜地に約25万株の芝桜が植えられていて、展望台から見渡す光景は、まさに花の絨毯。車でのアクセスとなるため、周辺はかなり混み合いますが、臨時駐車場が用意されます。
約8万㎡の園内は、芝桜のガーデン、青のガーデン、シーズナルガーデンなど6つのエリアに大別され、3~11月にかけて4000種100万株の花が咲き誇ります。芝桜のガーデンには、芝桜が約20万株植えられているほか、一角にはソメイヨシノも。2つの桜の花の競演を見ることができる年もあります。館林市には、芝桜と同時期に見ごろを迎えるツツジの名所もあるため、週末などは渋滞が発生します。最寄りの茂林寺前駅から徒歩で向かうのがおすすめです(約15分)。
榛名山の南東麓に位置する、4万1000㎡の公園です。約26万株の芝桜が「織り姫が置き忘れた桃色のはごろも」をイメージして植栽されているのが特徴で、赤、ピンク、白の芝桜が帯状に連なり、うねりや渦巻き模様を描いています。会場へは車でのアクセスとなります。駐車場の台数がやや少ないため、早い時間に訪れるのが吉です。
千葉県内で数年前から注目されつつある芝桜スポットです。都市部と農村部の交流や農業振興を目的とした施設ですが、広々とした敷地に約15万株の芝桜が植えられています。入場料金や駐車料金もかからず、お弁当の持ち込みもOKなので、ピクニック気分で楽しめると評判です。周辺に駅はないので、車でのアクセスとなります。
南アルプスや八ヶ岳連峰に囲まれた甲府盆地の一角にある公園です。ドラゴンパークの愛称で地元住民に親しまれていて、休日ともなれば広大な芝生広場で子どもを遊ばせる家族連れで賑わっています。この芝生広場を囲む花壇の一角に芝桜が植えられています。規模は大きくありませんが、その分混雑もなく花を観賞できると、開花時期には芝桜を楽しみに訪れる人も多いようです。天気のよい日には、園内の展望台から八ヶ岳や富士山も見えます。
伊勢原市上谷地区に位置する渋田川の河畔約600mに芝桜が植えられています。これは地元住民が長年にわたって手入れをしているもので、「かながわ花の名所100選」に選ばれています。4月中旬頃に見ごろを迎え、開花期間中に10万人近くの人が訪れる、芝桜の隠れた名所になっています。臨時駐車場も用意されますが、伊勢原駅から路線バスでもアクセス可能です。伊勢原駅から臨時シャトルバスも運行します。

4月は芝桜のシーズンです。場所によってはGWまで咲いているところもありますが、花数は少なくなってしまいます。満開のうちに、芝桜スポットへお出かけしてみませんか。